多重債務者の借金生活を救済する司法書士の取り組み -2




多重債務で苦しんでいる住民が白い目で見られたりするケースだって無いとはいえないんです。
多重債務に苦しむ田舎の地域住民は、近所でうわさになることを嫌います。
実際、村八分までにはならないでしょうけど、村社会って本当に怖いんですよ。
あったかいところもあるんですけどね。
さらに、多重債務者が思い切って町役場などに相談して地元の司法書士を紹介してもらったと仮定します。
しかしながら、人数的な問題が有って、すでに司法書士が煩雑な事務と多くの債務整理の依頼などを抱えていて、十分に対応することが不可能な場合も存在します。
そこで、良いアイデアを兵庫県の司法書士会が考案いたしました。
司法書士さんを派遣する制度。
まず、同会が、派遣制度に賛成する司法書士を募って事前の登録を済ませます。
借金問題で困っている住民から多重債務などについて相談を受けた自治体から連絡。
その後、人材となるべき司法書士さんを派遣し、個別の借金問題相談者と面談する。
司法書士も仕事を選ぶ権利が有るのでしょう。
どんな仕事でも強制的に受任せねばならぬ義務は無いので、そのときに受任すれば、費用は相談者が負担します。
しかし、受任しなくても司法書士会が司法書士に日当を払います。
さすが、兵庫県の司法書士会です!
1回当たりにつき5000〜1万5000円の交通費プラス日当を支給するなんてマトモすぎます。
警察庁の統計で、かなり悲惨な結果が出ています。
昨年、多重債務が動機であろうと推測しうる自殺者は全国で1973人になってしまいました。
50人の司法書士の事前登録が完了した時点で、この派遣制度をスタートさせる予定とのこと。
多重債務者を救済する善良なる司法書士の手助けが全国に広がっていってほしいです。

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(C) 2012 審査の甘い消費者金融と多重債務者