借金生活を脱出させるための多重債務者支援活動の具体例




運が悪いのか自業自得なのか、そこらへんは判断しかねますが、多重債務のお方に良い知らせです。
苦しんでいるであろう多重債務者を支援する動きが茨城県の水戸市で開始されました。

精神的にも肉体的にも借金に苦悶している多重債務者を救済する取り組みに全国からの問い合わせが続々と来ております。
具体的には、多重債務者、すなわち、複数の消費者金融業者から借金を重ねた人で、なおかつ、返済に苦しんでいる多重債務者を行政窓口で見つけ出す取り組みを始めました。
見つけ出した後に、市の消費生活センターへ誘導する。
具体的に解決のほうへ引っ張ってあげる援助的な水戸市の取り組み。
これは、自治体の手本となるべき良い行為なので、全国の自治体から問い合わせが殺到!
水戸市では2008年7月、とっても役に立つ冊子を作りました。
職員用なんですが、「脱多重債務者応援事業マニュアル」というものです。
作成、配布を実行して、関係機関などと連携。
多重債務者の支援に乗り出した頃、ウワサがうわさを呼び、大人気!
マニュアルには多重債務者の状態から脱出させるための手助けの方法が掲載されているんでしょう。
北は北海道小樽市、南は大分県まで、問い合わせの嵐!
具体的には、約20の自治体から、是非ともマニュアルを送付してほしいと懇願されるらしい。
多重債務者が滞納している税金、それと関係する納税課などの部署からの問い合わせも多い。
借金を重ねて多重債務になっている人の現況を解決することで、ひいては、収税アップにつなげる意図も有りそうだ。
政府の多重債務者対策本部が2008年4月に決定したのが多重債務問題改善プログラム。
これは、多重債務者をよりよい方向に導くためのプログラム。
改正貸金業法が完全施行されるのが3年後。
それまでに、市町村での相談できる体制を確立させておかないとプログラムが実効化しない。
具体的には、カウンセリング先の紹介や誘導を行う多重債務者にやさしい態勢の実現を目指す。
ただし、旨味の有るグレーゾーンが廃止されて、改正貸金業法で上限金利が引き下げられると、消費者金融はシビアに客を選ぶようになる。
貸し倒れを防ぎ、利益を得るには仕方の無い処置であるが、どうしても借りなければならない人が行き詰まるのは目に見えている。

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(C) 2012 審査の甘い消費者金融と多重債務者