多重債務者の借金生活を救済する司法書士の取り組み

兵庫県のニュースを考察してみました。
多重債務者を救済するための方策は様々あります。
では、郡部の多重債務者を救済するためには何をすべきか?

それは、相談できる相手が身近に存在することという多重債務者にとって助かる環境づくり、これを整備すること、これは多重債務者にとって役に立つ方策のひとつです。
兵庫県の司法書士会は神戸市中央区に所在し、現在約900人が登録メンバーとなっております。
その司法書士会が、近い将来に、計画しました。
県北部や県西部の司法書士数が少ない地域に都市から司法書士を派遣する計画です。
この制度を創設する目的は何か?
それは、景気が低迷している日本の現状を踏まえて、郡部で増加している多重債務者を救済するという目的です。
景気が低迷すると、生活のレベルを一気に落とせない軽い債務者が別金融から借りて、さらに返済のために再び借りてという連鎖的な借金状態が生じやすいのは、仕事やチャンスがあふれかえっていない田舎のほうの郡部であろう。
ならば、その景気の悪さの影響をモロに受けやすい郡部で多重債務者が増加しつつあるというのも納得がいきます。
これは、兵庫県の司法書士会が、全国で初めての試み。
実際のところ、兵庫県内の司法書士は県の南東部に集中すなわち神戸市や阪神間などです。
これに対し、都会から離れた場所といっても良い神河町や佐用町、市川町は、なんと驚いたことに司法書士の数がゼロ。
これは、なにか法的な書類関係で依頼を実行するときに人材が近くに居ないと頼みたくても頼めないという事態が生じます。
さらに、香美町や多可町、上郡町などでも、司法書士の実務家が2人以下となっています。
兵庫県の司法書士会は約5年前から、但馬地域や西播地域で多重債務者のためになる相談会を開催してきた。
ところが、田舎にはよくあるケース、すなわち、因習的な土地ならではの弊害が有るらしいのです。
なんのことはない、地域住民の噂話ですね。

多重債務で苦しんでいる住民が白い目で見られたりするケースだって無いとはいえないんです。
多重債務に苦しむ田舎の地域住民は、近所でうわさになることを嫌います。
実際、村八分までにはならないでしょうけど、村社会って本当に怖いんですよ。
あったかいところもあるんですけどね。
さらに、多重債務者が思い切って町役場などに相談して地元の司法書士を紹介してもらったと仮定します。
しかしながら、人数的な問題が有って、すでに司法書士が煩雑な事務と多くの債務整理の依頼などを抱えていて、十分に対応することが不可能な場合も存在します。
そこで、良いアイデアを兵庫県の司法書士会が考案いたしました。
司法書士さんを派遣する制度。
まず、同会が、派遣制度に賛成する司法書士を募って事前の登録を済ませます。
借金問題で困っている住民から多重債務などについて相談を受けた自治体から連絡。
その後、人材となるべき司法書士さんを派遣し、個別の借金問題相談者と面談する。
司法書士も仕事を選ぶ権利が有るのでしょう。
どんな仕事でも強制的に受任せねばならぬ義務は無いので、そのときに受任すれば、費用は相談者が負担します。
しかし、受任しなくても司法書士会が司法書士に日当を払います。
さすが、兵庫県の司法書士会です!
1回当たりにつき5000~1万5000円の交通費プラス日当を支給するなんてマトモすぎます。
警察庁の統計で、かなり悲惨な結果が出ています。
昨年、多重債務が動機であろうと推測しうる自殺者は全国で1973人になってしまいました。
50人の司法書士の事前登録が完了した時点で、この派遣制度をスタートさせる予定とのこと。
多重債務者を救済する善良なる司法書士の手助けが全国に広がっていってほしいです。

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