三和ファイナンスの過払い金返還をかざかファイナンスが見守る

最近では、消費者金融が多重債務者のほうから過払い請求される裁判が多く目に付くようになってきました。
消費者金融の三和ファイナンスが、過払い金請求されて3億5千万円を返還しました。

東京の三和ファイナンスと言えば、消費者金融の中堅どころです。
そのキャッシング会社の三和ファイナンスから高利の返済を迫られていた債務者の御方たちが結託しました。
返済しすぎて帳面上で過払い状態になっている全国の多重債務者たち約600人が決起したのです。
具体的には、三和ファイナンスの破産を東京地裁に申し立てた問題が以前に有りました。
そこで、訴えられた側は、弁護団に過払い金の全額の約3億5000万円を支払いました。
この結果を吟味して、弁護団は裁判の申し立てを取り下げる方向に動くことを明示しました。
三和ファイナンスのスゴイところは、裁判の申立人以外の多重債務者にも過払い金を返還する予定だということです。
それまでの経緯として、利息制限法の上限(年15~20%)を超える違法な金利を受け取りつつも、その状態に甘んじた姿勢だったようです。
その後、過剰に支払った多重債務者たちが次々と裁判所に過払い金の返還訴訟を提起いたします。
そして、賠償を命じる判決や和解が確定しているにもかかわらず、三和ファイナンスは2008年2月ごろ以来、裁判所の決定を無視して過払い金などの支払いに誠実に対応していませんでした。
支払いに応じない姿勢を観察した多重債務者側の弁護士は動きます。
多重債務者約600人を代理する弁護士さんが2008年9月12日、三和ファイナンス側が支払い不能の状態にあると主張して破産の申し立てを実行していました。
実は裏事情というものがあったようです。

三和ファイナンスは9月17日、同業の消費者金融会社かざかファイナンスに全株式を譲渡して、かざかファイナンスが積極的に三和ファイナンスの再建に着手したなどの理由で、多重債務者約600人が請求している過払い返還請求に対する金銭の支払いが可能になったという裏事情が有ったのでした。
さて、弁護団は勢いが出てきます。
実は、この申し立てに加わっていない多重債務者というのも存在いたしておりまして、この人たちが提起した過払い金返還訴訟が、結構多いのです。
なんと、東京地裁だけで、実に、数百件という数字らしいのです。
三和ファイナンスとしては、非常に紳士的です。
10月1日になってから、勝訴したにもかかわらず、いまだに過払い金返還を受けていない多重債務者を視野に入れました。
そして彼らへの支払いも同地裁に固く約束するにいたったのです。
証拠のお金として、約9億7000万円の預金残高を示したところも何となく誠実ですね。
弁護団は、言いました。
他の多重債務者にも、きちんと支払うことを確約したので、それ以上は追い込みをかけず、現時点で破産は請求しないことに、とりあえず決定です。
ただし、約束は守ってもらいます。
もし約束を平気で破れば、そのときは、再び、改めて破産を申し立てる予定です。
この状況下、かざかファイナンスは、今後、三和ファイナンスを適切に指導し、法令を遵守させるとコメントしました。

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