司法書士に自己破産の手続き依頼して失敗した事例

自己破産をする人は、まず、独力で破産の手続きを実行していくことに関して素人です。
実際、多重債務の精神状態で独力で自己破産申請の手続きを実行していくとなると、心労が重なるかもしれません。

平常心を持って遂行すべき性質なので、他人に破産の事務手続きを委任することになる。
無料でやってくれる人など稀有であるから、当然のことながら報酬を支払ってやっていただくわけです。
しかし、受任者のやりかたが変だと事件になってしまいます。
多重債務者を食い物にする司法書士に注意しましょうという話です。
たとえば、そこまで必要ないのに自己破産させる場合は業務停止になっちゃいます。
神戸市の司法書士(38)が、懲戒処分を受けました。
多重債務を抱えた男性がいました。
その人に本来必要が無いにもかかわらず自己破産をさせちゃったのです。
さらに加えてヤバイことに、その司法書士は不当に高い報酬も得ていました。
まさに、ここですよね、不当に高い報酬を得るために不必要な自己破産を強制するあくどさ。
ここに着目した神戸地方法務局が動きました。
きちんと司法書士法に基づき法務局は奴を業務停止2年の懲戒処分に処していた。
さらに具体的な事情について兵庫県司法書士会は言います。
このエゲツナイ司法書士は2005年8月に債務を整理したいという依頼を男性から受けました。
男性は約200万円の債務が有りました。
これはマイナス資産ですが、実はプラス資産も有りました。
すなわち、消費者金融から過払い金、約197万円の返還を受けていたのです。
通常ならば、見た目のプラスマイナスのバランスシート計算上でも約3万円の債務が残るだけに縮減されてめでたしめでたし。

しかし、返還金を債務の返済には充てないまま、司法書士は変な事をしちゃいました。
具体的に指示を出して神戸地裁に破産手続き開始を申し立ててしまったのです。
司法書士は多重債務者の男性から約170万円の報酬を受け取った。
なるほど、彼の債務を縮減する代わりに自己の報酬額に金員を充当しちゃったのですね。
報酬は高くても50万円程度が相場らしいので、兵庫県司法書士会は英断いたしました。
破産法の趣旨に反する異常なる行為で、しかも、高額な報酬額の詳細説明も不十分であると見解しています。
事件の発端は、どこの不自然さから生じたのだろうか?
多重債務者たる男性から「支払うべきとされた報酬が高すぎる」と兵庫県司法書士会に、まず苦情が届きます。
それから、司法書士に対して事情聴取が行われ、法務局に報告したという経緯が有ったらしいです。
やはり、調べたら分かる相場の不自然さを露呈してしまった司法書士の甘さというか世の中をなめた姿勢が問題だったのでしょう。
多重債務者を食い物にしようとたくらんでいるのは、なにも闇金融業者だけではないということを如実にあらわしている実例です。
悪徳弁護士や悪徳司法書士も多重債務者が注意すべき不逞の輩ということです。

この記事のタグ

サイト内関連記事

闇金のみが本業のような高金利貸し付けの2人逮捕
2008年9月3日の多重債務者をターゲットにした事件の情報です。 詐欺事件のなか......
振り込め詐欺で多重債務者が狙われて被害を受ける
今年に入ってから現在まで振り込め詐欺の被害が急増しているらしい。 新たな手口が発......
金融業者が携帯電話で多重債務者をだます
携帯電話さえあれば金融業が営めるか? 思うに、携帯電話と犯罪は、現代社会において......

▲このページのトップへ

HOME

携帯版のQRコード

審査の甘い消費者金融と多重債務者:携帯版

携帯サイトは3キャリア対応です。

当サイトは携帯でもご覧頂けます。
携帯版サイトURL:
http://black.infobypass.com/m/
上のQRコードから読み取るか、URLをケータイに送信してアクセスしてください。